冷凍食品とレトルト食品の違いは?メリット・デメリット・設備を徹底比較

食品加工や商品開発で「冷凍食品とレトルト食品、どちらが向いているのか?」は、多くの事業者が直面するテーマです。
冷凍食品とレトルト食品の違いを知ることで、自社商品の特性に合わせた保存方法や販路戦略を選べます。
この記事では、それぞれのメリット・デメリット、製造に必要な設備や許可、小規模事業者が選ぶ際のポイントをまとめます。
先に各食品形態の詳細を知りたい方は
👉 冷凍食品の魅力・製造設備・許可まとめ
👉 レトルト食品の魅力・製造設備・許可まとめ
をご覧ください。
1. 冷凍食品とレトルト食品の保存・流通の違い
項目 | 冷凍食品 | レトルト食品 |
---|---|---|
保存温度 | -18℃以下(冷凍保存) | 常温保存 |
賞味期限の目安 | 数か月〜1年 | 1〜2年 |
流通形態 | 冷凍便(クール便)が必須 | 常温配送でコスト低 |
輸出適性 | 温度管理必要 | 常温輸送可で海外展開しやすい |
店舗での取り扱い | 冷凍ケースが必要 | 常温棚に陳列可能 |
2. 製造工程・必要設備の違い
冷凍食品の製造設備例
- スチームコンベクションオーブン
- ジャケット釜
- ブラストチラー(急速冷却)
- ショックフリーザー(急速凍結)
- 真空包装機
- 業務用冷凍庫・冷凍倉庫
レトルト食品の製造設備例
- スチームケトル(調理用)
- 自動充填機
- レトルト殺菌釜(加圧加熱殺菌)
- 真空包装機
- 金属検出機・X線検査機
3. 冷凍食品・レトルト食品のメリット・デメリット
項目 | 冷凍食品 メリット | 冷凍食品 デメリット |
---|---|---|
保存性 | 長期保存(-18℃以下)で品質保持 | 冷凍便コストが高い |
品質 | 風味・食感が保持されやすい | 解凍後の調理が必要な場合あり |
販路 | 高品質志向の商品に向く | 冷凍ケースが販路の制限になる |
項目 | レトルト食品 メリット | レトルト食品 デメリット |
---|---|---|
保存性 | 常温で長期保存可能(1〜2年) | 高温高圧殺菌で風味や食感が変わることがある |
流通 | 常温配送でコスト削減 | 常温棚の競争が激しい |
輸出 | 温度管理不要で海外輸出に強い | 大量生産に適しており小ロットはコスト高 |
4. 小規模事業者が選ぶ際のポイント
- 冷凍食品は高品質・高単価商品に向く
(詳細記事:小規模事業者が冷凍食品にチャレンジするメリット) - レトルト食品は常温長期保存や大量流通向き
(詳細記事:レトルト食品製造の魅力と注意点) - 初期投資や委託条件を比較し、試作段階で味・食感・コストを検証することが重要
5. 許可・衛生管理の違い
- 冷凍食品:そうざい製造業、菓子製造業など
- レトルト食品:そうざい製造業、缶詰又はびん詰食品製造業など
- いずれもHACCPに沿った衛生管理が必要
まとめ
冷凍食品とレトルト食品は、それぞれ保存方法・製造工程・販路が異なります。
- 作りたての味や食感を重視するなら冷凍食品
- 常温保存や輸出を重視するならレトルト食品
どちらが向いているかは、商品の特性・販売戦略・設備投資の条件によって決まります。
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