第3回:フリーズドライ導入を支える補助金と支援スキーム

これまでの記事でご紹介したように、フリーズドライ技術は農林水産業の6次産業化において非常に有効な手段です。しかし、導入にあたって大きな壁となるのが 初期投資コスト です。フリーズドライ機は高性能である分、数百万円〜数千万円の投資が必要になります。ここで大きな力となるのが、国や自治体の補助金制度です。
活用できる主な補助金制度
① ものづくり補助金
- 対象:中小企業・小規模事業者
- 目的:新たな商品・サービス開発や生産プロセスの改善
- ポイント:フリーズドライ機を導入して「新しい商品ライン」を立ち上げるケースは採択事例多数。
② 新事業進出補助金
- 対象:売上減少などを経た事業者
- 目的:業態転換や新市場展開
- ポイント:「原料を加工して高付加価値商品を展開する」ことは、典型的な採択パターン。大規模な工場改修やブランド構築にも対応。
③ 農林水産省の輸出関連補助事業
- 対象:農林水産物・食品の輸出を志向する事業者
- 目的:輸出対応施設の整備や国際規格(HACCP・ハラール等)の取得
- ポイント:フリーズドライ製品は軽量で保存性が高く、輸出商材に適しているため相性抜群。
④ その他の支援制度
- 地方自治体の「6次産業化推進補助金」や「地域資源活用型補助金」
- 災害食・備蓄食としての位置づけでの防災関連支援
- 金融機関による低利融資や信用保証枠の拡大
補助金申請の成功ポイント
補助金は「単に機械を買いたい」では採択されません。
事業計画の中で以下を明確にすることが重要です。
- 市場性:誰に売るのか、どんな需要に応えるのか
- 収益性:投資によってどのくらい売上・利益が伸びるのか
- 地域性:地域農業・水産業への波及効果があるか
- 持続性:補助金終了後も安定した運営ができるか
リラボでは、これらを整理した事業計画書の作成から、採択後の交付申請・実績報告まで一貫してサポートします。
導入ステップとリラボの支援
フリーズドライ導入を目指す際の流れは、次のようになります。
- アイデア出し
どんな商品を作りたいか、どの市場を狙うかを明確化。 - 事業計画立案
6次産業化の方向性を整理し、補助金申請書へ落とし込む。 - 補助金申請
採択可能性を高めるための計画・収支予測・市場調査を盛り込む。 - 設備導入と商品開発
フリーズドライ機を導入し、試作品づくりやOEM先との連携を開始。 - 販路開拓・輸出展開
地域ブランド化、オンライン販売、海外市場への輸出までサポート。
リラボはこれらすべての段階で伴走型の支援を提供し、事業者が安心して投資に踏み切れる体制を整えています。
まとめ
フリーズドライ技術は、農林水産業に新たな価値を与えるだけでなく、地域経済を支える柱となる可能性を秘めています。補助金制度を活用することで、その導入は「夢」ではなく「現実的な選択肢」となります。
リラボは、皆さまの挑戦を補助金活用から商品化・販路開拓までトータルで支援いたします。
ぜひ次の一歩を、一緒に踏み出してみませんか。
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Re・Lab コンサルティング 担当
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